返済の終わった奨学金に思いを馳せる

日常

昨年末、ようやく10数年にも及んだ奨学金の返済が終わりました。

大学時代の4年間で借りた53000円×48か月(4年間)の約250万近くもの借金を返済したことになります。本当は2021年9月末で返済終了だったのですが、思い立って昨年末に一括返済を選択しました。

自分の中で「よく頑張って返した自分」という思いと「果たしてこの苦労した借金に見合った学生時代だったのか」という思いの狭間で揺れています。

軽い気持ちで借りた奨学金は飲み会に消える?

大学に入学する際、両親から「学費のほとんどは出すけど小遣い的なものは出せないからお前が必要と思うなら奨学金を借りなさい」と言われました。

思えば、この時の感覚は「とりあえず借りとくか」というものでした。申請したところ、運よく無利子の第一種を借りることができ、毎月53000円近くが僕の口座に振り込まれることになったのです。

「返すのは自分自身」という前提は薄かった気がします。返済も結局大学卒業後に毎月15000円近くを細々というプランで、大学入学時で「ヒャッハー」モードの自分にとっては遠い未来の話。実感のない遠い将来より「今でしょ今」みたいなノリで軽く借りて、「ヒャッハー」と叫びながらサークルの呑みに旅行に洋服にと消えていきました。

若かりし頃のぼく
若かりし頃のぼく

飲み会だ~呑~めやっそれやぱ~りらっぱりらおえっおえっ(コールと共に泡沫のように消えていくお金)

現代に蘇りしぼく
現代に蘇りしぼく

ちょwwおまww毎月15000円の返済ww

マジで何もしないで入ってくるお金だったから感覚はマヒしてたかも…

社会人になってからの毎月15000円近くの返済はまるでゴルゴダの丘を登るイエスキリストのよう

そんな学生時代という名の蜜月期はあっという間に過ぎ、今度は返済する番です。

日本学生支援機構
日本学生支援機構

返済!返済!大返済!

250万もの借金を背負い始めた<br>ぼく
250万もの借金を背負い始めた
ぼく

ぎょええええええ

毎月15000円の返済というのは本当にボディブローのようで、ジワジワと精神的に来るものがありました。無理なく返せなくはない金額だけど、それなりの大金。しかも数年ではなく、10数年にもわたる返済期間を乗り越えなければなりません。新社会人になりたてで疲れてて、返済始まってから数か月で「これがずっと続くのかよ…30歳後半まで…」と暗澹たる気持ちになったことを今でも覚えています。

なんというか、ありきたりですが自分で働いてお金を稼ぐ大変さを新社会人になって痛感したんですよ。そこから得られた血と汗の結晶を学生時代の何も考えずに遣ったお金の穴埋めに使わなきゃいけないということに辛さを感じましたね。

最後は頑張って一括返済!

そんなこんなで苦労しながらも、少しづつ返してきました。

そして昨年末、負債が残り数十万になったところで一括返済を選択。一気に返済して無事、無借金となりました。

返済に疲れたぼく
返済に疲れたぼく

もう…ゴールしてもいいよね?

日本学生支援機構
日本学生支援機構

ゴールしたらあかん!はじまったばっかりやんか…(返済)!

ぼく
ぼく

えっ

借金という感覚のないまま借金すると返すのも大変

というわけで、それなりの借金を無事返すことができ、ほっとしています。

当時の自分には「返すのは自分」という言葉をはっきりと伝えてやりたかったですね…こんなに苦しいものだとは思ってもみませんでした。

今更の後悔ですが、もっといい使い道はあっただろうなあ…とは思います。奨学金もらってバイトをそこまでしなくてよかった分、もっと勉強すればよかった。

あぶくのようにお金が消えていったことが、返済を苦悩のものにしていた要素は否めない。

これから奨学金などで借金して勉強する人は「返済するのは自分」という前提のもとに、返済は未来の自分にまかせた上で、今の自分はそれに甘えていっぱい勉強や学生時代にしかできない体験をしてください!

それではまた。

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