らぽさんです。
先日、悠久なる有給休暇を取得した際にどうしてもやってみたかったことがありました。
パフェのパフェのよるパフェのためのお出かけ。
つまりパフェを食べに行くためにお出かけしたかったのです。
きっかけはもちろん、一日外出録ハンチョウでした…
一日外出録ハンチョウ 第92話 主役
あらすじ
ハンチョウと沼川は一日外出していつも通り外出を楽しむ。しかし沼川はパチンコに負けたことにより気分が落ち込み、それを見かねたハンチョウが「美味いパフェでも連れてってやろうか?」と提案する。
翌日、彼らは新宿のタカノフルーツパーラー目指して歩く。
パフェを食べに行く。
ただそれだけのことで普通の道中が輝いて見え、心の高鳴りを抑えきれない沼川だった。
このエピソードを見て、パフェが食べたくなった…!!!
そしてこのエピソード、すごいわかるなと思ったんですよね。そう、パフェって結局食べたいけれど食べてないなと。理由は本エピソードで紹介されている通り。。。何かのついでや思い付きなんかではない、目的として「パフェを食べに、俺は行く!!!」と意気込んで行かないと……!!!
普段、こういう完全な嗜好品を理由付けて食べないからこそ、あえてこういう体験をしてみるのもありかなと思ったんです。
そんなわけで行ってまいりました。
新宿のタカノフルーツパーラーの地下にあるパフェリオ……!!
新宿駅東口から徒歩3~4分で行ける距離です。
最初はどこにあるんだ???と思ったんですが、片隅にパフェエリアがあるんですね。
着座し、何を注文するか3分ほど悩みました。
普段の自分だと、「一人で行動してるし、あまり食に金をかけたくないから一番安いやつでいいかな…」と一番安いものを頼みがちなんですが、あえてこういう時に欲望の小出しは良くないと思ったんです。
なのでかなりお高めのマスクメロンパフェ(税込み1650円)を涙を流しながら華麗に発注しました。
到着を待ちます。
5分ほど待っていると出てきました。
本当に目の前で調理してくれたものを出してくれている…!!(漫画でも沼川たちが感動してた)
溶けないうちに早速食べてみました。
……………
………
……
…
すぎょい。めっちゃうまい。
メロンが全く硬くなく、かといって柔らかすぎるわけでもなく絶妙な触感でジューシー。
上層部のメロンを食べた後に拡がるナチュラルな甘み、メロンを通り抜けた後に広がるバニラアイスクリームの草原は例えるならモンゴルのどこまでも広がる地平線の中を颯爽と駆け抜けるような爽快感…鼻腔の中で濃厚な乳成分とべたつかない甘みがワルツを繰り広げる…
7分ほどの短い時間だったと思いますが、この時間、本当に食べることだけに集中していた気がする。
余計なことを考えず、ただただスプーンを口に運ぶだけの時間。
それだけなのに、まるで禅や瞑想をしているかのような無の境地に達していました。
こんなにも目の前に集中した時間は久しぶりです。
食べ終わった後は少し余韻を味わいました。
本当に美味しいものはこれだけの感動と衝撃を味わえるのですね。
今回、うまいパフェを食べたことによって、自分自身のMPが回復したことに気が付きました。家に帰ってから部屋の片づけ等のやらなきゃならないけどめんどくさい一連の行為を、なんと進んでできた……!!!今度から何事にも前向きになれない時にはついでではなく本気でそれだけのためにパフェを食べに行こうと思います。MPの回復を実現させるために。
こういう贅沢な体験もたまにはいいもんだなーと感じました。贅沢な体験というのは、幸福を味わえるもんですね。
思うのです。
マーケティングに出てくる話でドリルを買いに来る客という話があります。お客が求めているのはドリルではなく穴が欲しい、つまりお客が求めているものは本当は何なのかを考えるのが大事というエピソードです。
人はなぜパフェを食べたくなるのかというと、眼前と口腔内に拡がる幸福を味わいたいからなのではないかと。パフェは単なるアイコンに過ぎず、目に見えない本質を追求することが大切です。
帰宅後、嫁氏にこのパフェの素晴らしさを伝えてみました。
知ってる?人はパフェを食べにいくんじゃなくて、パフェという形をした幸福をただただ追求するための道中を歩んでいるにすぎないあばばばばば
お前は何を言っているんだ?
本当に美味しいパフェは、あなたにブレークスルーをもたらすかもしれませんよ。
それではまた。
コメント