らぽさんです。
2021年も夏が終わり、秋が深まろうとしているところ、最近よくこのアルバムを聴いています。
MY LITTLE LOVERのファーストアルバムである「evergreen」。1995年12月に発売されたアルバムだけど、本当に色褪せないなこれ。そのまま訳せば常緑という意味だけど、いつまでも色褪せないというニュアンスなんですかね。
マイラバといったら「Hello,again~昔からある場所」が有名だと思いますが、まさにこの曲が収録されたアルバムです。でもですね、この曲も当然名曲なんですけど、僕はその他のアルバム曲たちもとっても素敵というか、今でもめっちゃ聴きこめる味わい深いスルメソングが多いと思ってます。
特にメロディラインは個人的に面白いと思うものばかりで、藤井謙二さんが弾くギターのカッティングはおしゃれだし、ベースラインはグルービーなもの多いし、コバタケのシンセはなんだかんだ天才的な働きしてるんですよね…
それでは一曲ずつ見ていきましょう。
Magic Time
幻想的なシンセから始まるアルバム一曲目。ベースラインがおしゃれ。自分自身がベーシストだからついつい良いベースラインには反応してしまう。ギターカッティングももやがかったワウって感じでいい味出してるんですよね。akkoさんのボーカルが色っぽくてgood。
個人的には丑三つ時の誰もが寝静まった後にひっそり聴くと世界観に浸れる気がします。
Free
歌詞はなんか時代を感じさせますね笑 当時の人なら共感できる内容なのかな?ギターとベースもいい感じに絡み合ってすごいこの曲も好き。
英会話もかじって 留学計画も練って
計画倒れになるのもFree
どっかでナンパもされて 適当な相づちうって
成り行きに任せるのもFreeセルフコントロールして 教えかなんかすがって
My Little Lover「Free」
求める独りよがりのFree
でも本当は知ってるの 前からわかってたの
あなたがいなけりゃただのFree
アウトロも面白いですよね。自由に遊んでる感、まさにFree。最近の曲であまり聴かない遊び心な気がする。ライブでやったらフリーセッションみたいになって盛り上がるのかな。
白いカイト
CMソングにも使われたシングル曲。イントロのギターカッティングが印象的なとっても爽やかな曲でぜひ初夏の陽気を浴びながら聴きたい。
夏の青空に白い凧が浮かんでるのが目に浮かぶようで、想像力を掻き立てさせられます。音楽のこういう力ってすごいですよね。
めぐり逢う世界
軽快な鍵盤の音が奏でる壮大なイントロ。なぜか自分の中では「ネバーエンディングストーリー」の曲を彷彿とさせます。
少し肌寒くなり始めた秋が深まる頃の夕暮れに聴きたい一曲。個人的にですがめっちゃ自然と調和する曲なので、なるべく夕暮れの中、外で聴いてほしい。
そして一番サビが終わった後のギター(シンセ?)の余韻がまたいいんですよね…藤井さんいい仕事しすぎでしょ…
Hello,Again~昔からある場所~
あまりにも有名な曲。「終わらない夏」というドラマのOPだったらしい。なんかそのドラマタイトルだけ聞いても使われたのがわかるような気がします。
このアルバムは全体通して好きだけど、このメジャーすぎる曲もメジャーすぎる所以なのか、やっぱ後世に残るいい曲なんだよな。今でもこの曲をモチーフにして小説とかアニメが作られてもおかしくないくらい、色んな情景を思い浮かべられる曲だと思う。
藤井さんのイントロギターは神。あれだけ印象的なリフもなかなかない。
My painting
ダブルA面曲でアルバムとしてはここにしか収録されてないのだけどめっちゃ好き。akkoさんのキュートなボーカルと楽曲のシティポップ感が秀逸。
何度でも言いますが超好き。続きはプロフにて。
ギターカッティングのワウの使い方もすげえいいんだよな。こんなカッティングできるようになりたいわ。
Delicacy
ベースのグリスから始まる曲。何度でも言いますが、ギターのカッティングとワウの使い方が個人的にツボすぎて辛い…このアルバムに入ってる曲は全般的にギターの使い方とベースが好みすぎるんだよな。演奏するのも雰囲気出すのも難しいけど。最近のJポップでは聴かないような渋さというか玄人感を感じさせる曲です。
この曲は曲のオシャレ感もさることながら、歌詞も「Free」と同じく時代を反映してるような雰囲気を感じるのですがそうなのかな?
というか男目線では全然わからないんですが、これは女性目線で聞くと共感できたりするのかな?
うん、男だからかもしれませんがこの曲の歌詞はいい意味で全然意味わからんw
今時、ストレートな歌詞の歌が多い気がするのでこういう解釈がわからない曲も面白いよね。
なんだかんだ言っても 誰かを求めることで
喜んだり喜ばれたりしてるたぶん平行線みたいに見えるけど干渉ばっかしてる
もどかしくも興奮したりね するわ1+1=2だって数字を考えた人も きっと恋愛じゃ
そんなにうまくはいかないかもね教えられたことと知りたいことはいつでも
アア 少しずれてる それはデリカシーがいることアア アア…
MY LITTLE LOVER「Delicacy」
evergreen
んでラスト。この曲で一本締めして終わる感じなんだよな。最後にこの曲聴くと「ああ、いいアルバムだった」と思えるような良い締め方の曲です。こうして通して聴くと統一感のあるいいアルバムだ。
あの頃のマイラバはもうありませんが、ファーストアルバムにして持てるすべてを出し切った感をすごく感じます。そこに「evergreen」というタイトルを込めたのでしょうか。きっと主導してるコバタケもこのメンバーで音楽やるのが楽しかったのかもしれませんね。それがすごい伝わってくる名盤だと思います。
それではまた。
PS
当時のギタリストでちょこちょこ当記事でも触れた藤井謙二さん、ご本人のwikipedia見たらこのくだりでワロタ
The Birthdayに加入してから、それまで比較的長めだったバンドの曲を短く削る役割を担うようになり、バンド内では、事業仕分けを行った議員にかけて「蓮舫」という異名を持つようになったという
wikipediaより引用
蓮舫w
コメント