【書評】女の子の学力の伸ばし方

子育て

先日、この本を読みました。


女の子の学力の伸ばし方 | 富永 雄輔 |本 | 通販 | Amazon

内容はおおまかに言うと子供を勉強で伸ばすためには性別でアプローチが異なるため、男子と女子それぞれに適したアプローチで伸ばすことがよいという内容です。具体的にどんなアプローチなの?と気になる方はぜひ読んでみてください。

僕がこの本を読んで個人的に思ったのが2つです。

「基礎はとてもとても大事」ということと「小さいうちから学習する習慣を身に着ける大切さ」です。順に見ていきましょう。

基礎はとてもとても大事

一つ目の「基礎はとてもとても大事」について。

著者が運営するVAMOSという進学塾では個人個人のレベルに合わせて学習メニューを組むと同時に、基礎の反復を徹底するそうです。算数であれば九九や約分といった具合に。

このくだりを読んでいて、そういえば自分も幼いころに公文式をやっていたことを思い出しました。公文式ではプリントを通じて、算数なら九九だったり約分だったり一次方程式だったり、ある意味なんの面白くもない基礎を徹底的に反復させるスタイルでした。

幼心に「まじつまらん」と思っていたものです笑

ですが、こうして大人になってみるとこのくそつまらなかった基礎の反復がかなり役に立っていることに気が付きます。手前味噌ではありますが、僕は暗算が得意です。頭の中で瞬時に数字を計算できる方なので、買い物や数字で考える仕事をする際にはスムーズにこなせることが多いなと振り返ってみて思います。

以前勉強していた簿記でも計算がすごい出てきますね。暗算できない場合はいちいち電卓を叩かないと進まないため、場合によっては非常にフラストレーションがたまるでしょう。こういう時に、幼いころの九九や約分といった基礎は当時はつまらなかったけど、しっかりやっていてよかったなと思います。

小さいうちから学習する習慣を身に着ける大切さ

本書内において、中学受験をする子供は早いうちから塾に行って対策をすると述べられています。

お受験する子供はたいていそんなものだろうと僕も思っていて、そこまでは真新しい感想はありません。

しかし、本書に出てくる著者経営の進学塾では、いわゆる難関校は基礎ができていなければ到底解けない問題が数多く出題されるため、前述のとおり基礎を徹底的に習わせるそうです。

ここで受験をしない子供と対比すると、お受験のために塾で基礎を徹底的に叩き込まれた子供と普通に過ごしてきた子供とは、大きな差が出てしまうそうです。(後者を否定するわけではありません。あくまでも対比のために上記のように書きました。)

進学塾を受験対策ではなく、基礎固めの場と見方を変えてみると不思議なことに塾も大切だなと思うようになりました。また、生きていく上での基礎学力を早いうちからしっかり身に着けていくために私立受験させるという考えも理に叶っているのかなと感じます。全ての私立が基礎学力を大切にしているかどうかはわかりませんが。。。

お受験という単語がなぜネガティブに聞こえるかというと、親の見栄だったり子供にとってやりたくもない役に立たない勉強を押し付けているという強制感が背後に垣間見えるからではないでしょうか。
それが「お受験を通じて基礎学力を徹底的に反復して学ぶ」という捉え方をすると、だいぶ見方は変わります。

「基礎は大事」って大人社会でも当たり前に言われてますからね。

いや、別に塾に行かなくても子供が自発的に勉強してすいすいすいーと基礎を学んでいって勉強につまづくことなければ理想なんですが、基本的にはそうはい神崎でしょう。子供の頃に自発的に勉強してましたか?と聞かれて「当たり前じゃないですか」とドヤれる人はこんなブログを読んでいないで現実世界でハイパフォーマーぶりを最大に発揮して社会貢献をお願いしますw

僕は小学生の頃に友人のゆうた君と一緒に通っていた英会話教室で先生が英語の遊び歌を必死で歌わせようとくるのを尻目にゆうた君と教室内でドッジボールをしていて先生が匙を投げてしまう一方で僕たちはボールを投げていました。

痴呆公務員
痴呆公務員

いいか?パパは優等生だったからお前も自発的に勉強しろ

娘ちゃん
娘ちゃん

お前は何を言っているんだ?



進学塾やお受験を通じて、自発的に学習する習慣や重要性を自分の中で育てていってくれたら、きっとそれは難関校合格よりも価値のあることなのでしょう。

よくよく考えれば、僕の大学時代の友人に中高附属上がりが何人かいますが、コミュニケーション力が高かったり本質を射た考え方のできる頭の回転が速い人が多かった印象です。

生まれ持った素質もあるのかもしれませんが、彼らももしかしたら受験を通じた幼少期からの学習によってしっかりした基礎を備え付けられたからこそ、大人になってコミュニケーション力や思考力を確たるものにできているのかもしれません。

自発的に勉強する姿勢はこれからの時代、大人も必須です。常に学び続け、自分をアップデートし続けられる人は強い。我が子には何より勉強する楽しさを知ってほしいなあと思います。学ぶのが好きであれば、人生なんてベリーイージーだと言い切ってもいいくらい。。。


本書を通じて最近のお受験事情を知れたのは大変面白かったです。
よろしければ手に取って読んでみてください。

そして10月16日から二月の勝者がドラマ化されますね。

原作はすでに読んでいてとても面白かったので、テレビドラマも楽しみです!

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